改めて落ち着いて「空疎絵本」Cチームエンディング観劇

無駄に格好良い前口上。語り部さんは京極夏彦に似てました。もしかして意識してた? 近未来、というかファンタジーですね。テンポ良くストーリーが展開。予定調和(まぁ当然なんだけど)のようにエンディングを迎える。これ他のチームのエンディングが全く予想できないです。あまりにもCチームのストーリーがしっくりきて。以下核心に触れます。
まぁ「空疎」=「くりかえす」ということ。空疎だからくりかえす、くりかえすから空疎。もっと言うなら、この芝居を上演していることそのものが、空疎。マルチエンディングっていうのは反抗でしょうね、たぶん。最後にばたばたと人が倒れてゆくシーン、大佐の「すまない」という言葉。雨の音を聴きながら、暗転の余韻に浸りました。語り部と共に、芝居という絵本が閉じられてゆく余韻。プロローグ・エピローグのこども達がそれぞれのチームの代表者だと理解した瞬間、私の中のすべての絵本が閉じられました。これは完全なるフィクションで、私たちの世界と隔絶されたもう一つの世界ですから、それを観客に分からせるために「絵本」という象徴を持ってきたのはおそらく成功です。
とにかく、観れて良かった。役者さんみんな楽しそうだったし。あと蜜比呂人さん。T◎RAUMA◎ポストカードもらえて良かった、ほんと。ファンです。ファンになります!