リアリティ

Water. (Mag comics)
なぜだか知らないけれど、中学生の私は魚喃キリコとかそのあたりの漫画を読むことが格好いいと思っていたらしい。ガケ書房でこれを買ってぱらぱらと読んでそれからずっと本棚に入っていたのを引っ張り出して読んでみる。

トゲトゲのたくさんが消せない。ヒトのことがねたましくて消えない。誰かタスケテヨ。いちばん好きと、いちばん好きと言ってただ抱き締めてくれるだけでいいの。それだけでいいの。とてもとてもとてもとてもあたしばっかりさみしいのはどうして?
――「フラワ」

剃刀を持った右手を左手首に当てているという絵、の横にこのモノローグとは、結構ベタな演出だけど。あとこの人の描く黒髪が好きで仕方がない。「現実的」と「リアリティ」の違いだね。後者の方が感覚に訴えてくる気がする。魚喃キリコはたぶん後者。
他にもなぜか鳩山郁子の「月にひらく襟」を買ってたりとか。非常に非情に中二病