後悔しないように

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
高校生のうちに読めてよかった。たぶん読むのがあと三年遅かったら受け入れられなかったろうなあ。hajicくんはおもしろくないと言っていたけど、おもしろかった。というより切なかった。後悔してる。よくわからないけど後悔しなければならない気がする。けれど後悔しないように私たちは生きなきゃならない。ホールデンは私がこの本を開いて閉じるまでの間、ずっと後悔しっぱなしだと思うから。男の子ってこういうものなのだろうか。生まれ変わっても男になりたいとは思わないけれどこの小説を読んでる間は男の子でいさせて、ね。
余談だけど今回の旅行はプリンストン宿泊のニューヨークに一泊なので何というか、地理的にタイムリーな小説だなと思った。帰国したらロリータ (新潮文庫)と一緒に本屋で買うことに決める。