二話を見た

ふむ、なんとなく話の流れが掴めてきた。王子(=みゅうと)の失われた心臓(感情)の欠片をプリンセスチュチュが集めるのね。ドロッセルマイヤーいい感じにメタだわ。第二話で回収されたのは「悔しさ」。
アリクイ美とみゅうとが組んで踊るところの曲は「白鳥の湖」第三幕のチャルダッシュの転調後。第三幕は各国の姫が王子に見合いを申し込むパーティーという場面で、各国の民族舞踊が披露されるのです。ハンガリー(物悲しい曲調のマズルカステップ)・スペイン(情熱的フラメンコ的)・ナポリ(タンバリンを持って陽気に)などなど。
るうとあひるの曲は同じく「白鳥の湖」第一幕のワルツ。村人や村娘が、王子の誕生日を祝う一連の踊りの一部。牧歌的で庶民的な雰囲気とか言っちゃってもいいのかな。
副題は「Schwanensee: Scéne finale」――「白鳥の湖」第四幕の情景。このmidiサイトでいう28〜29。ちなみに「白鳥の湖」のエンディングにはハッピーエンドとバッドエンドがあって、ハッピーエンドの方は「王子が悪魔を殺してオデットの呪いも解けて人間に戻ってみんなハッピー」、バッドエンドは「悪魔殺したけど呪いは解けない→王子とオデット心中→あの世で永遠に結ばれる」。結果的にはどっちも幸せなんだけど。
ついでにもう一曲、ラストの稽古場BGMは「くるみ割り人形」第二幕の葦笛の踊りでした。
次回予告の曲と次回の副題はやっぱり一致してるようです。「眠れる森の美女」第二幕のパノラマ。王子さまが100年間眠り続けているオーロラを助けに行こうと決心し、いばらの城へ向かうシーンです。物語の構造として、プリンセスチュチュが王子っぽいのはなんでだろう…いつも助けられるのは王子側であるはずのみゅうと。
るぅはポジションと髪の色的にオディール? チュチュかみゅうとがオデットで。
プリンセスチュチュの決めぜりふ「私と踊りましょう」。手を頭の上でくるくるさせるのは「踊る」というマイム、手を相手の方へ差し伸べるのは「話しかける」というマイム。どちらも実際のバレエの中でたくさん出てくるマイムです。