第七話

アイキャッチが秀逸。芸が細かすぎです。
「An der schönen blauen Donau」――「美しく青きドナウ」。バレエの曲ではないですが、川に関連して。
ついに目覚めたプリンセスクレール。るうには変身時の記憶がなさそうですが。なぜ鴉の羽を伴ってやってくるの? はいそうですね、「白鳥の湖」のオディールに重ねてあるからです。第三幕、前夜に出会ったオデットのことが気に掛かってお見合いにもやる気が出ない王子。オデットが人間に戻るのを阻止したい悪魔ロットバルトは、娘のオディールを連れて城にやってきます。オディールの姿は妖艶な黒鳥。オデットの清らかな白鳥の姿に似せようと、悪魔が変身した姿。王子はまんまと騙されて、オディールに婚約の誓いを立ててしまうのです。常識で考えて、白鳥と黒鳥は似ても似つかないけれどさ…。ロットバルトは鴉にも例えられる悪魔ということは前書いたと思うけれど、鴉はそこが由来でしょう。テーマ曲はサティのジムノペティプリンセスチュチュとプリンセスクレールの「王子の心を取り戻す←→取り戻させない」という対立。さてどうなることやら。言うまでもなく、「からす姫」というのは名実ともにプリンセスクレールのこと。


あと地味に気になったのが、ふぁきあの着ている服の袖。どうして左腕だけ破れているの? 変な伏線じゃなかったらいいんだけど。
回収された(けれど奪われた)心の欠片は「知りたい」気持ち。